今回はお得シリーズです。
僕が実際使って、本当に良かったと感じたサービスをご紹介します。
今回は「カーシェア」について解説していきます。
データだけでなく、ぼくの肌感でも年々カーシェアの需要が増えてきています。
そう言う状況なので気になっている方も相当多いはずです。
カーシェアと自家用車のコスト差なども詳しく解説していきます。
どうせ使うなら誰しもお得に使いたいはずなので、考える機会になれば幸いです。
目次
カーシェア(カーシェアリング)とは
カーシェアとは、登録した会員同士で、自動車を共同利用することをいいます。
広くいうと、血縁関係者や友達同士で、自家用車を共同利用することもカーシェアです。
もちろん今回取り上げるのは、企業が行っているカーシェアリングサービスのことを「カーシェア」と呼んでいます。
レンタカーとの違い
・店舗での手続きがない
・借りる時間が細かく決められる
・基本的に乗り捨てできない
大きな違いは上の3つです。
店舗で手続きがないということは、車種の説明もありませんし、その都度の書面の手続きもありません。
良くも悪くも全て利用者の責任になるということです。
また、レンタカーはたいてい数時間単位のパック料金しかありませんが、カーシェアは会社によりますが、10〜15分単位での貸し出しが可能です。
あとカーシェアのデメリットですが、基本的に乗り捨てはできません。
各社の比較表
早速、日本のカーシェア業界を引っ張っている代表的な3社の比較表を見てみましょう。
タイムズカー | careco | careco (月会費無料プラン) |
オリックスカーシェア | オリックスカーシェア (月会費無料プラン) |
||
カード発行手数料 | 0円 | 0円 | 0円 | 1050円 | 1050円 | |
月額基本料 | 880円※① | 980円※① | 0円 | 840円※① | 0円 | |
時間料金 | 220円/15分 | 140円/10分 | 170円/10分 | 220円/15分 | 340円/15分 | |
距離料金
|
6時間以内 | 0円 | 0円 | 0円 | 16円/km | |
6時間以上 | 16円/km | 16円/km | 18円/km | 16円/km | ||
ナイトパック(18-翌9時) | 2640円+距離料金 | 2700円+※②距離料金 | 3300円+※②距離料金 | 2600円+距離料金 | 2600円+距離料金 | |
設置場所 | 13160箇所 | 2933箇所 | 1588箇所 | |||
設置台数 | 27481台 | 5268台 | 2532台 | |||
例:1 6時間30km 朝10時から利用 |
4290円 | 4080円 | 4980円 | 4200円 | 6200円 | |
例:2 12時間200km 朝10時から利用 |
7490円 | 7280円 | 8580円 | 7400円 | 9400円 |
※2021年11月24日現在。※①各社、月額料金が発生する場合は、無料利用分として使えます。※②carecoのナイトパックは6時間までは距離料金がかかりません。※各社、車のランク別に料金設定があります。料金設定や保証サービスなど詳しい情報は各社ホームページで確認して下さい。
いかがでしょうか。
各社、料金に多少の差はあれど、ほぼ足並みは揃っています。
あとは、ご自宅の近所、旅行時などを考えて、都合が良さそうな会社に入会すれば良いですね。
さて、カーシェアの大枠を理解したところで、ここからはメリットとデメリットを詳しく見ていきます。
メリット
・24時間365日利用可能
・とにかく気軽
・使い方は無限
・維持費がかからない
24時間利用可能
24時間365日、好きな場所で利用できるのは、カーシェアの大きな魅力の一つです。
レンタカー会社のほとんどの場合は24時間営業ではないので、これほど自由に使うことはできません。
初詣のために、その日の夜中に借りたい!
ということもできます。
需要はあまり多くないかもしれませんが、時には凄く助かりますので「かゆい所に手が届くサービス」と言えますね。
とにかく気軽
僕としてはこれはかなり大きいです。
カーシェアは自分の車の感覚で使えます。
ウェブでお好きな時間に予約すれば、あとは取りに行くだけです。
近くの店に行き、その都度運転免許証を見せたり、注意事項読んでチェッつけたり、スタッフと車の確認をしたりしません。
人と会うことがないので、パジャマだろうが、寝グセついてようが関係ありません。
肩肘張って「さぁ出かけよう」という感じではないので、本当に気軽です。
使い方は無限
上と共通している部分がありますが、とにかく人によって使い方は自由です。
・仕事の昼休みなど、ゆっくり寝るために利用
・天気の急変で避難するために利用
・寒い時や暑いとき、部屋として活用
・スマホなどの充電に活用
・雨の日だけ、家族、友人を送迎
・ケガをした家族、友人を送迎
・終電なくなった、家族、友人を送迎
・自家用車は軽自動車なので、大型車が必要な時に利用する
・旅先でフル活用
・出張先で余った時間に観光
挙げだすとキリがありません。人の数だけ利用の仕方があります。
例でもあるように、自家用車を持っている方でも、利用するタイミングがあります。
自家用車が小さければ、家族や友人が大人数で集まる時は大型車を借りれば大変重宝します。
旅先、出張先で車がない状況の時も本当に助かります。
「こんなシチュエーションで使えそうかも」と一度想像してみれば、誰しも一つは使えそうな状況が見つかると思いますよ。
維持費がかからない
金銭面でのメリットは相当大きいです。
これを理由にカーシェアを選んでいる方は相当多いはずです。
僕も車を買おうと思ったタイミングがあったんですが、お金の計算を詳しくするとその差に愕然として、結局カーシェアを選びました。
その時、「見栄や多少の便利さだけで車は持つものではない」と思いました。
ほとんど乗ってないのに、維持費でお金が飛んでいくという方も数多くいらっしゃるでしょう。
さて、ザックリですがここで計算していきましょう。
①[東京23区在住、2年間でかかる自動車のコストの試算]
[月に1回、週末にお出かけする(2年間24回)]
[1回あたり12時間、距離は200km(2年間200km×24回=4800km)]
[車は人気のヤリスで試算(ハイブリッドG 2WD 燃費35.8km/L )]
<ガソリン代> 4800円×35.8km/L÷140円=18770円
<駐車場代> 20000円×24ヶ月= 480000円
<メンテナンス(オイル交換等)> 10000円
<自動車税> 30500円×2年=71000円
<車検費用、自動車重量税、自賠責保険> 56065円
<任意保険(2年分)> 80000円
合計715,835円(2年間)
②[タイムズカーの場合(上と同条件。1ヶ月に1回、12時間、200km、2年間)]
<月会費> 880円(タイムズカー)×24ヶ月=21120円
<一回あたりの料金> 時間料金5500円+距離料金3200円(200km×16円)=8700円
8700円×24回=208800円
これに安心保証サービスもつけておきましょう。
<安心保証サービス> 330円×24=7920円
(208800-21120)+7920=合計195600円(2年間)
※月額料金は無料利用分になるので、その分マイナスにしています。
715835-195600=520235円(2年間の差額)
520235円÷24ヶ月=21676円(1ヶ月あたりの差額)
1ヶ月に21676万円、年間26万円、2年間52万円ほどの差が出ています。
カーシェアが有利になるように数字は設定していますが、車を所有することで多大なコストがかかることは事実です。
これほど差があればいろんな選択肢が生まれます。
今回はさらに、この差額を毎月積み立てした試算をしてみます。
[1ヶ月21676円、年率3%、20年間の積み立て]
最終積立金額 7,116,274円
※金融庁のホームページより試算
捕らぬタヌキの皮算用ではありますが、だいたいのイメージはして頂けたかと思います。
差は歴然です。僕自身、文章を書きながらちょっと怖くなってきました。
本当によく考えないとお金を垂れ流しにしているようなことになります。
デメリット
さて、ここまでいい点を見てきましたが、もちろんデメリットもありますので見ていきましょう。
・向いてない人がいる
・車種が限られている
・どこも予約でいっぱい
・車の状態に差がある
向いてない人がいる
・車がないと生活できない
・毎日通勤で乗る
・近くに借りれるところがない
こういった方にはオススメできません。
大まかに言うと「車を高頻度、長時間使う方」は金銭的にカーシェアの方が高くなる可能性がありますし、毎回予約するのも煩わしいでしょう。
また金銭面うんぬんではなく、生活の充実度で考えた時に車を所有した方が良いという方もいらっしゃるでしょう。
お得そうだからカーシェアにしてみたけど、とてつもなく不便になったら元も子もありません。
あとは、「たまにしか利用しないけど使うときは数日間借りる」と言うケースだと、レンタカーの方が安くなる可能性があります。
向いていないかどうかは、ご自身が一番分かっているはずなので一度考えてみて下さい。
車種が限られている
全体で見ると車種は豊富ですが、大型車や高級車の数はどうしても限られています。
ほとんどは「普通自動車コンパクトカー」です。
希望がある場合は、入会前に公式サイトでステーションの場所、数、車種などを確認しておきましょう。
どこも予約でいっぱい
カーシェアなので、こういうことはどうしても起こってしまいます。
僕が会員登録した頃はいつでも取り放題みたいな感覚だったのですが、最近の事情は変わってきています。
ここまで解説してきたように、カーシェアの需要は年々増加しています。
各社もその需要に合わせて車両の設置台数を全体で増やしてくれてはいるのですが、それでも予約でいっぱいの時があります。
特に、土日祝日は予約できないケースは多いです。
数日前から予約できるようになっているので、お出かけは「早めに計画して、早めに予約」を心掛けましょう。
逆に、平日は今でもまだまだ予約がしやすい状況です。
ただ利用者として言うなら、土日祝をもっと予約しやすいようにしてほしいですが。
これまでもあった様にこの先も各社、様々な変更をすると考えられます。
「地域によって料金設定を変える」
「平日と休日の料金設定を変える」
など、このような変更も十分あり得ます。
平日と夜間に予約が入らないことが企業の悩みの種でしょうから。
僕として、カーシェアの利便性がまだまだ認知されていないので、そこを積極的に解消していけば会員数を伸ばせて、結果良い循環が生まれるんじゃないかとは思います。
以上のように、人によっては改善でも人によっては改悪になることもあるので、入会した際には変更に注意しましょう。
車の状態が悪い場合がある
まず、乗車前の車両チェックはご自身でしないといけません。
万が一パンクしていたり、キズが入っていたり、中にゴミが残っている場合は事前に報告しておかないと、自分に責任がかかってくる場合があります。
カーシェアの性質上、どうしてもそういった悪い状態に出くわすことがあります。
例えば、「中が汚れている」という場合です。
これはマナーの問題なので、使う側は常に意識しておかなくてはいけません。
とはいえ日本はその辺りはキッチリしているので、それなりに安心できます。
僕は今まで100回以上使っていますが、よっぽど気になったは1、2回あったかなという程度です。
傷が入っていたり破損していたことはいまだにありません。
もちろんメンテナンスは定期的に行っているみたいなので、そこまで疑う必要ないかなと思います。
まとめ
今回はカーシェアについて解説してきました。
こうした生活に密接している大きなコストについて考えるのは大切です。
年単位で見ると、数十万円の差が出る可能性があるといことも分かりましたね。
本文では取り上げていませんが、政府は「2035年までにガソリン車の新規販売を禁止する」という方針です。
電気自動車に加え、自動運転も一般に拡がれば、今のまま過ごすわけにはいかなくなります。
「いちおう自家用車はあるが、乗っていない時は自動運転タクシーにしている」という時代が来るかもしれません。
このように今まさに自動車産業の過渡期なので、これを機会に一度見つめ直していきましょう。
最後までありがとうございました。
参考
各社公式サイト
・タイムズカー
・careco
・ORIX CarShare
携帯料金が気になる方は合わせて読んでください。