今回は偉人の名言や心に響く言葉をご紹介していきます。
多くの人が一度は聞いたことがあるはずですが、それでも尚、良い言葉だなとしみじみ感じます。言葉自体は目新しいものではないので、解説まで読んでいただけると、さらに理解が深まります。
僕は言葉には強いパワーがあると思っている派なので、良い言葉にはいつも元気付けられます。
少しでも皆さんのモチベーションになったら嬉しいです。
さて、早速参りましょう。
名言①
「千里の道も一歩から」
意味
どんなに長い道のりでも、第一歩からはじまる。転じて、大きな課題でも、ごく小さいことから着手するのが大切という意味で使われます。
解説
この言葉は中国の春秋戦国時代の『老子』が由来となっています。「千里の行も足下に始まる」という文からです。
春秋戦国時代と言えば、人気漫画『キングダム』の舞台にもなっている時代です。その頃にはこの名言が生まれていたとは。主人公の信の人生にバチッと当てはまりますね。
ちなみにこの時代の中国では「1里」500mだそうです。
となると「500kmの道も一歩から」ということです。
東京ー大阪間といったところでしょうか。東京の日本橋をスタートして、いきなり京都や大阪のことばかり考えるのではなく、まずは日本橋周辺のことを考えなさいということです。そこをクリアできないことには、その先はないわけですから。
横道ついでに、世界名作劇場『母をたずねて三千里』の場合は、1里3.9kmです。これが現在の日本でも定められている一里の距離です。つまり、三千里は12000kmです。
イタリアのジェノバからアルゼンチンのブエノスアイレスまで紆余曲折を経て旅するという物語なので、合計でそのような距離になったんでしょう。
これがもし、古代中国式の「里」だとすれば1500kmぐらいなので、涙が若干減ってしまいそうです。12000kmと比較すると、いささか短く感じます。
とはいえ、9歳の男の子が一人で旅するわけですから1500kmでも相当長いですよ。
日本で言うと、札幌ー名古屋間ほどなので、なかなかの距離です。しかも19世紀の世界ですから、今の感覚とはまるで違います。
というわけで、「どちらにしてもマルコは凄い子」という結論にしておきましょう。
名言②
意味
巨人の肩に乗り景色を見ることで、さらに遠くまで見渡すことができる。
転じて、先人達の功績があるお陰で、それを土台としてさらに上のレベルまで成し遂げられる。
解説
この言葉は、12世紀のフランスの哲学者シャルトル・ベルナールが最初という説がありますが、
有名にしたのは間違いなく17世紀の科学者アイザック・ニュートンです。
世の中の本質をついた大変良い言葉だと思います。
めちゃくちゃ砕けたたとえをしてみます。
現代に「世界でSNSが流行っている」ということで考えてみましょう。
SNSをアプリを作った人がいなければいけない→スマホがなければ流行らない→高速インターネット回線ががなければならない→そもそもインターネットがなければならない→コンピューターがなければならない→世界で電気が供給されてなければならない
などなど掘り出したらキリがありません。
エジソンやニコラ・テスラ、もっと言えば文字の発明とかまで遡る必要があります。
現在の我々の生活がいかに先人達の功績の上にあるかを考えれば、先人達には本当に頭が上がらないですね。今からどんな事業を始めようとしても、先人達が積み上げてきた功績があってのことですから。
そういった功績を最大限活かして、さらに次の時代に繋げていくのが、現代の人間の役割です。
名言③
「やらない後悔よりやった後悔」
意味
チャレンジしなかったことを悔やむより、チャレンジが失敗したことに対して悔やむ方が自分の中で納得感がある。
解説
急に薄味になった気がしますが、良い言葉であることに間違いありません。
耳にタコができるぐらい聞いたことがあるので、「また言ってるわ」と敬遠されがちですが、冷静に考えると凄く良い言葉です。
どんな偉人にも時間は戻せません。時間は今しかありません。だから「あの時やっておけば…」と思うぐらいだったら、チャレンジした方が良いです。
何かに挑戦するのに迷った時には、この言葉を思い出してください。
少なからず背中を押してくれるはずです。
名言④
「バットを振らなければ、ボールに当たらない」
意味
チャレンジしない限りは、成功は訪れない。
解説
こちらもチャレンジ系の名言です。名言のジャンルにチャレンジ系とかあるんですね。自分で書いていて思ってしまいました。
野球の例えですが、ヒットを打つにはとにかくバットを振る必要があります。やってみないことには分からないということです。
もっと言うと、まずは「バッターボックスに立つこと」が大切です。
ヒットを打つにはバットを振らないといけませんが、塁に出るだけならフォアボールもデッドボールもあります。塁に出ることがきっかけで何かが起こるかもしれません。
ブラッド・ピット主演の映画『マネーボール』でもそんな話がありました。チームの勝利には出塁率も相当大切です。その根本はまずはバッターボックスに立つことです。
どんな世界でもそうです。
・M-1グランプリで優勝するには、まずはエントリーする
・公認会計士になるにはまずは試験に申し込む
・ボクシング世界チャンピオンになるにはまずはプロになる
まずはバッターボックスに立つ。それが全ての始まりです。
その上で、鍛え上げたスイングで果敢にチャレンジする。
例え話ですが、案外、世の中ってこういうものです。
名言⑤
意味
勝負事には勝ち負けがあるが、勝った時よりも負けた時に得るものの方が大きい場合がある。
解説
この言葉も様々な人がつかっています。
大人気バスケ漫画『スラムダンク』で山王高校が番狂わせで湘北高校に負けた時に、山王高校の監督が言ったのが有名です。
スポーツをやっている人で、負けたことがない人はいません。もちろんスポーツに限らずです。人生で一度の負けも経験せずに成長した人はいないでしょう。
ボクシング元世界チャンピオンのフロイド・メイフェザーはプロ無敗で引退しましたが、アマチュアの時代には負けを経験しています。オリンピックで疑惑の判定とされている試合がありますが、その敗北がプロになってからの彼の躍進につながったのかもしれません。
このように負けた時に学ぶことが本当に大きいです。悔しさ、虚しさを感じ、自分を真剣に見つめ直す機会になります。人間、負けた時ほど真剣に見つめ直す生き物です。そういった経験をすることで人間はさらに強くなっていけます。
逆に、誰にも負けなくなって慢心しているような時こそ、今一度自分を見つめ直すことが大切です。日本ではよく「足元を掬われる」という表現を使いますが、本当にその通りです。人生で慢心できる瞬間なんてありません。
たとえ他者に負けなくなっても、自分というライバルは永遠に存在します。そのライバルがいる限り成長に終わりはありません。
自分に打ち勝つために、日々自分を見つめ直して行動しましょう。
まとめ
さて、いかがでしょうか。
今回は名言についてご紹介してきました。
かなり聞き覚えのある言葉だったとは思いますが、改めて考えるとやっぱり良い言葉です。「聞き飽きたよ」という方も今一度、初心に帰ったつもりで見返していただけると良いと思います。あっ、ここでも一つ名言が出ました。
「初心に帰ったつもりで…」これはこれで良い言葉です。
このように世の中には様々な名言があります。
どの名言が心に響くかは人それぞれですが、必ず痺れる言葉はあるはずです。
その言葉に背中を押してもらい人生のプラスになることもあると思います。
「今になって考えればあの言葉が、今の人生のキッカケになったな」など、後々感じられれば最高ですね。
今回、紹介してきたのはほんの一部ですが、その中でも勇気を与えられたら幸いです。
それでは最後までありがとうございました。
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