今回はブロッコリーについて語ります。
栄養素だけではなく、食べることでもたらされる効果もしっかり説明していきます。
そして、ブロッコリーの成分として要注目のスルフォラファンについても取り上げます。
全て見終わった頃にはブロッコリーについては詳しくなれますよ。
皆様はブロッコリーは好きでしょうか?
僕は小さい時はあまり好んでいませんでしたが、大人になってから積極的に食べています。
栄養があるからというのもありますが、むしろ美味しから食べています。
いきなりステーキでもブロッコリーチェンジ(通称ブロチェン)をよくしていました。残念ながら今はそのシステムは無くなってしまいました。
お肉とブロッコリーってなぜだか凄いマッチしますよね。
というところで、本編へいきましょう。
目次
1.ブロッコリーのキホン
ブロッコリーはアブラナ科アブラナ属の野菜で、原産地は地中海沿岸です。
同じ系統の野菜としては、カリフラワー、キャベツなどがあります。
どちらも栽培時の姿を見ると「確かに似てるな」となるでしょう。
特に、カリフラワーは採った後の見た目も非常に似ています。
子どもの頃は「ブロッコリーの白バージョン」や「カリフラワーの緑バージョン」のように覚えていた気がします。
ちなみに1980年代以前の日本では、カリフラワーの方が栽培量が多かったです。
ブロッコリーは元々傷みやすいため、それ以前は好まれませんでしたが、「冷蔵技術の向上、普及」が大きな後押しとなり、1980年代に逆転が起こったそうです。
2.栄養素
以下、ブロッコリー(花序、生)の栄養価です。
[100gあたりのブロッコリー(花序、生)に含まれる栄養]
カロリー | タンパク質 | 脂質 | 炭水化物 | 食物繊維 | ビタミンC | 葉酸 |
33kcal | 4.3g | 0.5g | 5.2g | 4.4g | 120mg | 210μg |
ビタミンCは成人の摂取基準のおよそ100%となっています。
ちなみにほとんどの項目において「カリフラワー」より高い数値を示しています。
また、調理方法としては「スープ」がオススメです。
水溶性のビタミンが豊富なため、水に溶け出たものをそのまま捨てるのはもったいないからです。スープにすることで、丸ごと栄養素を摂りましょう。
野菜をたくさん摂ることはいいことですが、調子に乗ってドレッシングや塩のかけすぎには注意しましょう。そのままで味わうのが通です。
3.効果をもたらす
さて、栄養価をみたところで、これがどのような効果をもたらすのかを見ていきましょう。
免疫力アップ
肌の健康を保つ
トレーニングのお供に
貧血予防
便秘改善
免疫力アップ
ブロッコリーに多く含まれている「βカロテン」や「ビタミンE」は抗酸化作用、免疫アップの働きががあります。
つまり、体内で悪さをする活性酸素を排除するのに役立ち、結果的に病気リスクの軽減につながるということです。
肌の健康を保つ
肌の健康に一役買ってくれる、βカロテン、ビタミンC、ビタミンEが豊富に含まれています。
βカロテンは体内でビタミンAに変換されると皮膚や粘膜の修復に作用します。
またビタミンCはコラーゲンの生成を助けてくれます。
そして、ビタミンEは「若返りのビタミン」と呼ばれるほど、抗酸化作用が強いです。
これらの栄養素が勢揃いなので、肌には効果が抜群ということです。
トレーニングのお供に
野菜類としてはタンパク質含有量がトップクラスです。また、ブロッコリーには筋肉の合成を助ける成分も含まれています。
つまり、筋肉をつけるのに非常に向いているのです。
トレーニーの減量中の食事としてはかなりの定番となっていますね。
貧血予防
ブロッコリーには造血に役立つ栄養素が含まれているので、貧血の方には効果を発揮するでしょう。
葉酸が多く含まれている上に、鉄も含まれているので、赤血球を作りやすい状態になると言うことです。
便秘改善
食物繊維は腸の働きを活性化するので、余計なものを出して腸内環境の改善をしてくれます。
そのおかげで便秘を改善してくれるということですね。
以上、期待できる効果を挙げました。
これ以外にも良い効能はありますので、積極的に摂ることをオススメします。
もちろんブロッコリーだけ食べておけばいいと言うわけではありませんので、食事はバランスを大切にしましょう。
4.独禁法違反!?スルフォラファンありすぎの件
では最後に、超重要のスルフォラファンについて取り上げます。
上で取り上げた栄養素は、ハッキリ言って他の食材でも代用できますが、スルフォラファンについてはほぼブロッコリーの独占市場という状態です。
会社だったら独占禁止法に引っかかるレベルでブロッコリーには含有されているみたいです。
スルフォラファンとは、ファイトケミカル(植物中の化合物)の一種で、抗酸化作用や解毒作用に効果があるとされている物質です。
特に、ブロッコリースプラウト(ブロッコリーの新芽)に多いようです。
βカロテン、ビタミンCだけではなく、スルフォラファン。まさに鬼に金棒。
さて以下が、期待される効能です。
ピロリ菌に対する殺菌作用と炎症抑制作用
原因物質アセトアルデヒドの代謝を促進
老化の抑制
解毒、抗酸化
これらは一部の研究結果なのでまだ鵜呑みにする必要はありません。
まだまだ研究は進んでいますので、この先よりハッキリした研究が出てくると思います。
どうやら良い効果があることは確からしいので、今後に期待しましょう。
5.まとめ
今回はブロッコリーについて学んできました。
野菜は多く摂った方が良いと言うことはみんな知っていると思います。
しかし、適当に決めるのではなく、栄養価を知った上でより効果を発揮してくれるであろう野菜をとるべきです。
どの野菜を食べるかを決めるにあたって、ブロッコリーは非常に良い選択肢となりそうですね。
あくまでバランスは重要ですが、今回知ったことで「ブロッコリーを積極的に摂ろう」と思ったのではないでしょうか。
皆様がより健康になることを願っています。
今回もありがとうございました。
以下は、同じくハイスペックのほうれん草についての記事です。
参考
・第2章文部科学省 日本食品標準成分表
・健康長寿ネット 栄養素
・わかさの秘密『ブロッコリー』
・村上農園『ブロッコリー スーパースプラウトの全て』